熊谷守一版画展が、福岡の珈琲美美・工藝風向で開催されます
熊谷守一に関して、私がここであえて語る必要も無い位有名な画家ですが、
実家にも何点か版画があり、また熊谷守一氏の娘である熊谷榧さんの絵もあることから、
馴染みの深い画家の一人です
「熊谷様式」と呼ばれる極端に単純化された形とそれらを囲む輪郭線、
平面的な画面の構成をもった抽象度の高い具象画は、
九十九伸一氏との画風にも少し似ていますが、
九十九氏の絵からは明るいバルセロナの陽光を感じるのに対し、
熊谷守一氏の絵からは「和」の光を強く感じます
私が特に好きなのは、晩年の作品です
その良い意味での「枯れ方」は、遊びというか、隙間というか、
何ともいえないゆとりや懐を感じさせ、見るものを和ませてくれるのです
個人的に好きな作品のひとつに墨絵の「喜雨」がありますが、
今回の展覧会にも出品されていますので、是非ご覧下さい
『九十九伸一油彩展“光のカノン”』も、博多大丸で開催されますので、
合わせてご覧になられることをお勧めします
豊島区立熊谷守一美術館 ; 熊谷榧さんが父の旧居に設立した美術館(現在は豊島区立に)
熊谷守一記念館 ; 生まれ故郷、岐阜県中津川市にある記念館、守一ことば集が素敵です
愛知県美術館 ; 木村定三コレクション等
————————————————————————————————————————
山口県 下関市 大字延行119-1 : 合田燃料器機 ㈱: アルミュール : アルミュール ブログ : C99
————————————————————————————————————————